【展示報告】櫻井結祈子 彫刻展
11月1日をもちまして、櫻井 結祈子さんの個展「櫻井 結祈子 彫刻展」
が終了いたしました。
たくさんの方に足を運んでいただきましてありがとうございました。
愛知県立芸術大学 大学院で彫刻領域に在籍する櫻井さんは陶で彫刻作品を制作しており、主に、愛知名古屋で発表をされています。
会場には、虫と哺乳類動物がミックスされたような立体作品が床や壁に所狭しと並び、
日々描きためたドローイングも展示されました。
カタツムリに惹かれるという櫻井さん。
今回の作品の中で一番大きい作品。
カタツムリのランプを持った生き物です。
キリスト教ではカタツムリのランプは霊を弔い、道案内をするという話があります。
カタツムリのランプの光に引き寄せられたカラフルな蛾が、壁と床に集まります。
そして、カタツムリの殻を背負ったうつろな目をした生き物は、道案内役です。
生きる事の美しさ、あっけなさ、残酷さ、そして循環が、櫻井さんが作品を通して紡ぐストーリーを感じる中で想起されます。
殻を背負っていながら、猫のようなかわいい手。
櫻井さんの作品は、動物のような体をもちながらも、人間の目をしているのも特徴です。
視線が全て違うこの像は、見る者の目を惑わせます。
ドローイングは、普段見ている夢をもとに描いているそうです。
恐怖の中にもユーモアがあり、仄暗さと愛らしさが同居します。
修了制作を控える櫻井さん。
今後の活動にもご注目ください。
ありがとうございました!
櫻井 結祈子 彫刻展
【開催日時】
2017-10-27(金)〜11-1(水)
11:00-19:00(※最終日は16:00まで)
櫻井結祈子
1993 長野県生まれ
2014 「わたしのいえ展」大阪 ギャラリーあみかのこ
2016 愛知県立芸術大学美術学部彫刻科 卒業
「異界の静国」京都ギャラリーgreen&garden
「plus ultra the artfair」東京 青山スパイラルガーデン
2017 「Dアート展」入選
現在 愛知県立芸術大学彫刻科大学院二年 在籍