【展示報告】谷口 智宏 “TRANSITIONS”
12月4日をもちまして、レンタルスペースmaison shintenchi(メゾンシンテンチ)3回目の企画展となる「谷口 智宏 “TRANSITIONS”」が終了いたしました。
たくさんの方に足を運んでいただきましてありがとうございました。
谷口智宏さんは今回、布と染料を使ったインスタレーションという形式の展示を行いました。
インスタレーションとは場所や空間全体を作品として体験させる芸術のことで、「インストール」が語源になっています。
天井に吊るされた装置からぽたっぽたっと染料が垂らされ続け、
会場の床や壁を覆う白い布を染めていきます。
会場の湿度や温度に左右されながら会期中、延々とその制作は行われ続けました。
染料が刻一刻と痕跡を広げていくさまはとても絵画的に見えますが
もともと彫刻作品の制作から出発した谷口さんにとって、
今回のインスタレーションは重力が作り出す瞬感的な彫刻だとおっしゃっていました。
今後も名古屋を拠点に活動しながら染料と布によるインスタレーションを模索していくそうです。
谷口さん、ありがとうございました!
谷口 智宏 “TRANSITIONS”
【開催日時】
2016-11-25 〜 2016-12-04
谷口智宏 | TANIGUCHI Tomohiro
1982年生まれ、彫刻家、現在愛知県を中心に制作活動。
谷口は東京造形大学彫刻専攻(2006年卒)で人体彫刻を学び、木や漆などを用いた日本の伝統的な木彫技法で具象彫刻を制作してきた。
2010年、愛知県立芸術大学大学院に進学、空間そのものを主体としたインスタレーションを学び、以来、材料や方法にとらわれない表現で作品を制作している。最近は、動きや変化のある素材に興味を持っている。