秘密の見世物小屋展 インタビュー
名古屋のレンタルスペース maison shintenchi(メゾンシンテンチ)では
2月22日(土)-2月24日(月・祝)の3日間、5人のイラスト作家によるグループ展「秘密の見世物小屋展」を開催いたします。
今回のグループ展や5人の制作活動について
多くの方に知っていただくため、お話を伺ってみました。
「秘密の見世物小屋展」について質問です
今回の展示「秘密の見世物小屋展」のテーマや、イメージがありましたらお聞かせください。
− 「怪しくて、奇妙で、魅力的なもの」がテーマです。
古いサーカスや見世物小屋などのような、普段暮らす世界と少し違う感じを出したいと思って決めました。
みなさんが出会われたきっかけと、今回展示をすることになった経緯を教えてください。
− 全員、個別にInstagramで知り合いました。
個展をやる前に、グループ展をやってみたい、と考えて
伊藤ヒロフミとRINIが中心となって「一緒にグループ展をやってみたい方」を探しました。
二人が共通でフォローしていた作家さんを中心に、展示のテーマに合いそうな方として宮﨑愛さん、即席出口入口さん、mariさんにお声がけし、ご快諾いただきました。
※都合がつかずお断りされたら、他の方にお声がけしようと思っていたのですが、幸いにして全員からOKをいただいたので、望んだとおりのメンバーになりました。
みなさんに質問です
制作を始めたきっかけなどあれば教えてください。
− 伊藤ヒロフミ:
子どもが大きくなり、少し自分の時間が出来たことがきっかけです。作品発表の場としてInstagramが手軽そうに見えたことから10年ぶりに絵を描きたくなりました。
RINI:
きっかけはいろいろとあるのですが、液晶タブレットを手に入れたことが大きいと思います。
即席出口入口:
描くことは日々の生活の中でずれていく何かを帳尻あわせするためのもののような感覚でしたが見てもらうことを実感してから少しずつ意識がかわってきました。
宮﨑愛:
小さいころから時間があれば絵は描いてたので、きっかけというのは難しいかもしれません。「これは面白いんじゃないか」とか「こういうのが観たい!!」というのがあれば、描いてたような気がします。
mari:
老後の趣味にと、社会人になってからは全く描いてなかったのですが「老眼になる前に!」という友人の言葉をきっかけに3年程前からまた描き始めました。
ふだんは作家、イラストレーターとしてどのような活動をされているのでしょうか。
− 伊藤ヒロフミ:
Instagramへの投稿が主です( @hiro_bouzu )。お誘いいただいた展示に参加したり、オーダーを受けて作品を販売したりしています。
RINI:
面白そうな企画展があれば参加しています。
即席出口入口:
とにかく描いて、描いて、描いています。
宮﨑愛:
個展やグループ展、SNS等で作品を発表しています。楽器、内臓、方言、駄洒落等を組み合わせたイラストを描いています。イラストの他に造形も少しやるので、内臓や触手をイメージした小物や額縁制作なんかもしています。
mari:
企画展やグループ展などに時々参加させていただいています。Instagramもゆっくりマイペースなpostです。
作品を作る上で大切にしていること、意識していることはなんですか。
− 伊藤ヒロフミ:
「丁寧に描く事」「自分が面白いと思えるか」「我が子に見られても問題ない内容か」を意識しています。
RINI:
線の雰囲気で色をどうするか決めるので、線を描く作業は大切です。
即席出口入口:
物事の見えている部分と見えない部分にも触れているような絵が描きたいです。嬉しいことにも悲しいことにも、不安やあっけなさみたいなところにも、いろんなことに繋がっていたいです。
宮﨑愛:
自分の気持ちがのる作品は、自然と見る方の心を捕まえる……と信じて自由に描いてます。
あと、思いついたことはどんどん取り入れて、黒歴史を恐れない……とか(笑)
mari:
私独特の「線」と「雰囲気」。「線」は子供の頃から線を見ただけで私の絵だと分かると言われていたので、少しは私だけの個性が出せてるのかもしれません。
影響を受けた作家や人物、出来事などありましたら教えてください。
− 伊藤ヒロフミ:
河鍋暁斎さん(化々学校)、James Jeanさん(Process Recess)、小林賢太郎さん(ポツネン)、
エドワード・ゴーリーさん(うろんな客)、マイク・ミニョーラさん(Hell Boy)に影響を受けています。日本の伝統工芸品に強く惹かれます。
RINI:
マンガやアニメが好きなので、そこから影響を受けています。
即席出口入口:
音楽や小説、詩の世界に影響を強く受けていると思っています。
宮﨑愛:
絵描きではズジスワフ・ベクシンスキー氏。ポーランドの芸術家です。画集を観た時、作品の中の静寂に心が震えました。映画監督では、ヨルゴス・ランティモス氏の予測不能な展開が好きです。
mari:
絵だけではなくて、今までに出会った本や映画や音楽、ファッションなど色んなものから影響を受けていると思います。パンクや重めのハードコア大好きです。
今後の予定や、やってみたいことはありますか?
− 伊藤ヒロフミ:
3月東京、7月広島、岩手でグループ展に参加予定です。来年には個展を開きたいと思っています。
RINI:
今後もマイペースに制作していきます。
即席出口入口:
ギャラリー幻 反額装芸術市:2020年3月13日(金) ~3月22日(日)
ギャラリー龍屋 ZEROTEN 2020
東京展示:4月4日(土)~4月12日(日)
愛知展示:2020年5月2日(土)~5月16日(土) 会期中無休
宮﨑愛:
2020.10/16-31 at Cafédoudou(神奈川県横浜市)宮﨑愛イラスト展をやります。芸術は世界共通の言語でもあると思ってます。もっとアートでも対話していきたいです。真面目ですw
mari:
7月に岩手県でのグループ展に参加予定です。こちらの作品はこれからですが、じっくり描けたらなと思っています。
みなさんお忙しい中ありがとうございました。
丹念に描かれた作品の数々ぜひ足を運んで見に来てください。
グループ展「秘密の見世物小屋展」
【開催日時】
2020-2-22(土)〜2-24(月)
22日 13:00-19:00
23日 12:00-19:00
24日 12:00-17:00